利益が出ている会社でも、現金が尽きれば事業を続けられません。流動性管理の本質は、いま銀行口座にいくらあるかではなく、必要なときに必要な資金を確保できる状態をつくることです。
『Treasury実務 流動性管理編』は、手元流動性の考え方、キャッシュフロー予測、短期資金調達、信用枠、余剰資金の運用、グループ内の資金集中、流動性ストレステスト、緊急時の資金調達計画などを取り上げます。平時の効率性と有事の安全性を、どのように両立させるかが中心的なテーマです。
余剰資金を抱えすぎれば資本効率が下がり、過度に圧縮すれば小さなトラブルが資金危機につながります。予測と実績の差異をどう分析するか、借入枠の利用可能性をどう確認するか、資金需要が急増したときに何を優先するか。日々の資金管理を経営の意思決定に結びつける視点を整理します。
企業財務・Treasury担当者、CFOを目指す方、金融機関の法人担当者に。資金管理の仕組みを理解し、成長局面にも逆風にも耐えられる財務基盤を考えるための一冊です。