金利が変わると、借入コストだけでなく、資産価値や将来のキャッシュフローも変わります。その影響を把握しないまま資金調達や運用を続ければ、想定外の損益変動を招きかねません。本書は、企業財務の視点から金利リスクを体系的に捉えるための実務ガイドです。
金利リスクの性質を理解するところから、リスク量の計測、期間構造の見方、ALM(資産負債管理)、ヘッジ方針の検討までを扱います。固定金利と変動金利の組み合わせ、資金調達と運用の期間差、金利シナリオの変化が財務に及ぼす影響など、判断につながる論点を整理します。
金利上昇への備えと、金利低下局面での柔軟性は必ずしも両立しません。どのリスクを残し、どこをヘッジするのか。計測値の見方だけでなく、経営上の許容度、コスト、会計・資金繰りとの関係を踏まえて考えることが重要です。
Treasury担当者、財務企画、金融機関の法人担当者、資金調達に携わる実務家へ。金利見通しを当てることより、変化に耐える財務設計を重視したい読者に向けた一冊です。