大きな損失は、市場価格の変動や信用悪化だけから生まれるわけではありません。事務処理の誤り、システム障害、内部不正、外部委託先の問題など、日常業務の中にも事業を揺るがすリスクが潜んでいます。
『リスク管理実務 オペレーショナルリスク編』は、オペレーショナルリスクの基本的な考え方から、業務プロセスの把握、リスクと統制の評価、事故・損失事象の分析、指標によるモニタリング、報告と改善までを見通すための実務書です。定義を知るだけでなく、組織としてリスクを見つけ、対応するための視点を整理します。
現場で求められるのは、すべての事故をゼロにすると約束することではありません。重大性と発生可能性を踏まえて優先順位をつけ、予防策と発生後の対応を組み合わせ、再発防止につなげることです。チェックリストが形骸化していないか、統制が実際に機能しているかという点にも目を向けます。
金融機関のリスク管理・内部統制・監査部門をはじめ、業務改善やシステム管理を担う方に。身近な業務上の不具合を、組織全体の管理課題として捉えるための一冊です。