11歳のシェナーズは、にぎやかな街アイン・ザフラで暮らす女の子。家族の織物屋を手伝いながら、ほかの人が見過ごしてしまう小さなことにも気づきます。
ある日、古い蔵を片づけていると、忘れられていた一つのランプを見つけます。その中には、長いあいだ閉じ込められていたジンがいました。
シェナーズは、三つのねがいをかなえてもらえることになります。最初は、何でもできるように思えました。けれど、最初のねがいが家族を助ける一方で、知らないうちにほかの人を困らせていたことに気づきます。そして、やさしい気持ちから生まれた選択でさえ、選んだ人が思っているより、ずっと遠くまで届くことがあると学び始めます。
二つ目のねがいで、街に水がもたらされます。しかし、そのあと干ばつが訪れると、シェナーズはもっと難しい問いに向き合うことになります。もう一度、ただねがえばいいのか。それとも、立ち止まり、耳を傾け、アイン・ザフラのみんなと一緒に何ができるかを考えるべきなのか。
残るねがいは、あと一つ。シェナーズは、自分がどんな勇者になるのかを選ばなければなりません。
『ランプのジン:ねがいをこえて』は、やさしさ、選択の結果、勇気、責任、そして行動する前に耳を傾けることの大切さを描いた絵物語です。6〜9歳向け。ときには、いちばん強い解決策は魔法ではないことを、そっと伝えます。
本作は「内なる勇者の旅」シリーズ第1作。若い主人公たちが、本当の冒険は敵をたおすことだけではなく、自分の心の中でする選択や、ほかの人と力を合わせることの中にもあると学んでいくシリーズです。